2016年9月22日木曜日

千両ヶ辻







今日922日は京都瑞鳳堂のある西陣のお祭り、「千両ヶ辻」が開催されました。

千両ヶ辻の由来はその昔、西陣がまだ織物問屋として栄えていた江戸時代に、一日に千両の稼ぎが有った問屋がほとんどだったことから、「千両ヶ辻」と呼ばれるようになりました。
一両の価値は今の貨幣価値でいくらか?江戸時代も約260年も続いていましたので、一概にもいくらという事が言えません。つまり貨幣価値は江戸時代の中でも変わり、初期は一両10万円前後と言われていましたが、中期にはその半分、幕末には4千円から一万円ほどだったと言われております。

しかしながら、一番良かった時期でも一日一億円の売り上げの問屋が数あったというのですから、とてつもない場所だったという事は言うまでもないでしょう。

前置きが長くなりましたが、本日の「千両ヶ辻」はあいにくのお天気ではありましたが、朝の10時頃にはたくさんの観光客の方が訪れてください、普段はお目にかかることの出来ない重要文化財に指定されている町家の見学をしたり、この日の為に準備された西陣織の反物を購入されたり、多くの方がそれぞれの楽しみ方をされておりました。

そして、ここ西陣は晴明神社のおひざ元でもあり、今日は晴明さんのお祭り、「晴明祭」も開催され、御神輿が界隈を練り歩きました。晴明さんの前は昔でこそたくさんの屋台が出て、それは賑やかでしたが、近年は少し縮小されたものの、「千両ヶ辻」は年々盛り上がりを見せ、多くの方が訪れます。京都瑞鳳堂は大宮通沿いにはございませんので、「千両ヶ辻」への出展はございませんでしたが、ギャラリーの前をお子さんたちが可愛い衣装に身を包み、見事なお囃子を奏でていました。きっと一生懸命練習されていたんでしょうね!そのあとは大人の御神輿があり、雨の中西陣界隈を練り歩かれました。

年に一回のお祭りではありますが、西陣という古き良き町をこの様に活気づける事が出来るのはとても素晴らしい事ですね。来年は京都瑞鳳堂も何かご協力できたらと願っております。

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